「今を大切にしなさい」、そんな言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、なぜ今を大切にする必要があるのか、その意味を理解していますでしょうか。
本記事では、物理学的な観点から今を大切にする必要性について説明していきたいと思います。
そもそも宇宙には「時間」が存在しない
物理学では、この宇宙にある、ありとあらゆる現象を研究してきました。
古典力学、電磁気学、量子力学、統計力学、熱力学・・・さまざまな分野を数式に落とし込み、あらゆる科学分野の発展に寄与してきました。
しかし、その物理学の数式たちを見ていて、非常に面白い共通点に気づくことがあります。
それは、どの数式にも「時間」というが概念が存在しないことです。
「時間の流れ」という概念は存在しない
もちろん、あらゆる数式の中には時間tが係数として入っています。
しかしそれは「点」としての物理量であって、時間の流れを表すものではありません。
- 人が生まれて死ぬまでの時間の流れ
- 時代が移り変わる時間の流れ
こういった時間の流れが物理量として物理学の数式上に現れることはありません。
とあるボールをとある方向に投げた時、物理量である時間tによってボールの位置と速度は変化します。それは時間tを逆転させたとしても同じ解が得られるわけです。
もし物理量に「時間の流れ」が存在するのであれば、時間tを逆転させることはできないはずです。昨日やってしまった失敗を取り戻せないのと同じです。
時間の流れとは人が作り出した錯覚
ここまで物理量tはあくまで点を表すものだと説明してきました。
実際時間とはそういうもので、現実世界においても常に現在という「点」の時間しか与えられていません。過去から未来への時間の流れは人の記憶や夢がそう錯覚させるだけのもので、世界中、ありとあらゆる人は今という点しか与えられません。
人の人生は、人それぞれが今という点を積み重ねてきた現在のことを表します。
過去をどう悔やんでも、どんな素晴らしい未来を想像したとしても、あなたが行動を起こせるのは「今」という点の時間のみ。それは物理量に「時間の流れ」という概念がないことからも明らかです。
未来を変えたいなら「今」に集中しよう
長々を書いてきましたが、結論は「今」に集中することが未来を変える方法だということです。
それは、物理量に時間の流れが存在せず、「点」としての時間がないことからも明らかです。
今の行動のみが未来を変えるチャンスであり、過去の後悔を経験に昇華させる方法です。
もし現状に不安があるなら、「今」行動を起こしましょう。