投資に限らず、何事も「成功するためにはこれをした方がいい」ということや、「成功者たちは共通してこれをしている」というような成功法則が世の中には存在します。例えば、行動することがそうです。
何事も行動しないと始まりませんし、行動しないと成功は手に入らないわけですが、多くの場合、この「行動する」ということが簡単にできなかったりもします。この記事では過去の偉人の名言を紐解きながら、物事の成功法則を考察してみたいと思います。
アインシュタインの名言
相対性理論で知られるドイツの物理学者アインシュタインの言葉に、このような名言があります。
知的な馬鹿は、物事を複雑にする傾向があります。それとは反対の方向に進むためには、少しの才能と多くの勇気が必要です
単語だけを拾っていくと、なかなか辛辣な言葉のようにも見えますが、簡単そうでとても深い言葉だと思います。ここからは、この名言が意味するところを少し掘り下げて考えてみたいと思います。
人は「知的な馬鹿」になりがち
先程の名言の中で気になるのが「知的な馬鹿」というフレーズです。これがただ「馬鹿」と書かれているだけなら、読んだ人は気分を害するかもしれませんが、知的とつくことで人の尊厳を守りながらも、うまく言い表しているように思います。敬意を持ちながらも、厳しさを持って物事を複雑にしがちな、知的な馬鹿に警鐘を投げかけています。
実際、「知的な馬鹿」と呼ばれる人は、世の中にたくさんいると思います。自分もそこに当てはまりたくはないと思いながらも、少しばかりの知識や知恵で、自分は限られた一握りの人間だと思ってしまいがちです。
私の周りや、私の過去を思い出しても、この『知的な馬鹿』はたくさん見かけることが出来ます。つまり、往々にして人間というものは、この『知的な馬鹿』になりがちなのです。
人生を楽しむためには
先程の名言を残したアインシュタインは、他にもこんなことを言っています。
人生を楽しむ秘訣は普通にこだわらないこと。普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらお目にかかりたいものだ
ここでいう普通が何を指すのかにもよりますが、まずどんな名言でも、それをそのまま鵜呑みにするのは危険です。ただし、1つ言えるのは、これからの人生をより良くしたいと考えるなら、兎にも角にも「行動すること」が大切だということです。
人生は葛藤の連続
実際、私も投資を行う人間であるわけですから、思考回路は複雑な方かもしれません。ですがただそれだけでなく、例えば細やかな側面もあれば、高いプライドを持ち、これらに従って行動している側面もあります。
それゆえ、人生は葛藤の連続です。そんな私のことを、周りから見た時には「複雑に考えすぎ」「そこまで複雑に考えると疲れる、もたない」そんな風に見えることもあると思います。
ですが、私は周りが思うほど疲れを感じていません。なぜなら人生は葛藤の連続であり、選択の連続であることを理解しているからです。
望む結果が欲しいなら行動しかない
冒頭の話に戻りますが、アインシュタインは、知的な馬鹿は物事を複雑にする傾向があり、反対に進むためには才能と勇気が必要だと説きました。
言い換えれば、望む結果を手に入れるためには、例えどの方向に進むとしても、行動するしかないということです。人生は一度きり。行動するのもしないも自分の選択次第ですが、理想の人生、望む結果を手に入れたいなら、行動しない、という選択はあり得ません。
「行動すること」このことを忘れないようにして、選択を迫られる場面では、一歩行動してみるようにすることで、これからの人生をより良い方向へと変えていけるのではないでしょうか。